腰痛
仕事や家事の動作で長時間座っていたり、立っていたり、重い物を運ぶことが多くないですか?
そうして過ごす時間が長いと、不自然な姿勢でいることが身体にとって“普通”になり、やがてギックリ腰になってしまうことも。
「腰が痛い」とひとくちで言っても原因は様々で、腰だけでなく骨盤周りや太ももの筋肉も硬くなっていることが多くあります。
腰方形筋(ようほうけいきん)
主に体を横に倒すときに活躍する筋肉。
腰方形筋の痛みの特徴として、奥深くに感じる背下部痛、不定期に起こる刺すような鋭い痛み(痛みは休息時に感じられる場合もあるが、通常は座っているときまたは立っているときに最もひどくなることが多い。睡眠困難、ベッドで寝返りをうつ動作やベッドやいすから起き上がる際の動作が困難、咳やくしゃみをするときの強い痛みなどを感じることもあります。
痛みは、腰にも出現しますがお尻や太ももの外側に感じることがあります。
他にも片手で重い荷物を持つときや、ゴルフのスイング動作などでも使われます。
この筋肉の力に左右差が生じると、骨盤の高さが乱れ、普通に座っていても不安定さが出てしまいます。
中殿筋(ちゅうでんきん)
足を横に踏み出す動作や、片足立ちになった時に骨盤が横へ傾かないようにする筋肉。
これ以外に、バスケットボールのサイドステップなどの動きにも欠かせません。
ここが硬くなる事で左右の重心バランスが乱れ、腰痛の原因になります。
内転筋群(ないてんきんぐん)
大内転筋(だいないてんきん)、短内転筋(たんないてんきん)、長内転筋(ちょうないてんきん)、薄筋(はっきん)の4つを1つにまとめた呼び方です。
歩行やランニングなど日常生活やスポーツの動きに関係します。
その他、先ほど紹介した中殿筋などと共に、骨盤を安定させるには必用不可欠です。
腸腰筋(ちょうようきん)
大腰筋(だいようきん)と腸骨筋(ちょうこつきん)をまとめた呼び方で、階段を昇るときなどに足を上げたり、サッカーでボールを蹴るときに動く筋肉です。
腰や骨盤の内側から付き始めているので、ここが硬いと骨盤が前に迫り出してしまい、腰痛を引き起こすこともしばしば。ひどい方は、椅子から立ち上がった時にギックリ腰になることもあります。
これらの筋肉は深くにあり、セルフケアのしにくい場所です。疲労が溜まりやすく抜けにくくもあるので、痛みが数分~数時間、あるいは寝て起きたら楽になっていたとしても、治ったというわけではありません。
なので、重だるさを感じるくらいの状態で対策してあげると、動けなくなるほど腰が痛む確率はグッと下がります。
当院で行う手技療法は、日頃の不良姿勢による背骨の歪みや骨盤のバランスを整えるだけでなく、硬まった筋肉を柔らかくしていきます。前掲の筋肉の中でも特に腸腰筋は、事務作業者や運転手などのように長時間座っていることが多いと特に固まりやすく、痛みの原因になりやすいので、わたしたちはこの筋肉を重視して施術を行っています。
腰痛の対策・予防は早くから行うことが重要です。