冷えもとり、毒を出すのも助けてくれる麦茶の効能
年に一度づつあるという臓器の毒出しの中で、春は肝臓の毒出しの季節です!
この毒出しのときに麦茶がいいんです!
でも麦茶は夏に飲むお茶じゃないの?
いいえ、冷えとりでは麦茶は1年を通して飲むととてもいいお茶なのです。
冷えとりで春に麦茶がいい理由
春は肝臓の毒出しの季節です。
(春は肝臓、夏は心臓、秋は肺(臓)、冬は腎臓、そして、季節の変わり目に消化器の毒出しが4回あります。
臓器の毒出しが年に一度に比べて、消化器の毒出しは年に4回あるということは、いかに私たちが食べすぎているかということがこのことからもわかります。)
節分は季節を分けるという意味があり、暦の上ではもう春となりました。
まだまだ寒く、冬のような日もありますが、身体も春に向けて、変わりつつあります。
冬は腎臓の毒出しの季節でした。
春は、腎臓の毒出しから肝臓の毒出しへとシフトします。
肝臓は、薬やアルコールなどを分解する臓器です。
東洋医学では、肝臓は「木」の性質であり、春には杉の花粉症がありますが、この肝臓の毒だしをしようという状態に体がなっている時に、花粉がその毒出しの助けをするのです。
花粉を体に取り入れることで、かゆみやくしゃみ、鼻水などで、毒を出すようになっています。
冬の間に食べ過ぎていると、この症状はひどく起こるようです。
そして肝臓が悪いと怒りっぽい。
飲み過ぎの人はなんだかすぐ切れて、怒りっぽくありませんか?
春は、苦味や灰汁のある旬のもの(ふきのとう、なずな、せりなどの春に採れる食べ物)が身体の毒を出す手助けをしてくれるので、積極的にいただくのは良いことです。
こちらの関係から見ても、肝臓の親に当たるのは腎臓です。
親は子供の面倒をみるものですから、肝臓から毒が排出できないと親である腎臓が引き受けますが、腎臓もいっぱいいっぱいだと毒を引き受けられませんので、肝臓が自分で出さなければなりません。
そうなると、花粉の力を使ってなんとか出すのです。
となると、花粉症がひどくなります。
(花粉症がひどい人は肝臓を酷使していないか、見直してみることも大事でしょう。)
都会には花粉があまりないので、花粉が飛ばなければ大丈夫などと思う方もいるかもしれませんが、杉がなければ、松、松がなければ、埃をきっかけにして、毒は出るとのこと。
冷えとり上級者は、花粉を喜んで浴びているという話も聞きました。
花粉を入れることによって、肝臓の毒出しができるからなのです。
花粉症の人からしてみれば、信じられない話ですが、本当です。
そして、この春の肝臓の毒出しがきちんとできなかったら、次の季節の夏の心臓の毒出しの時に、心臓がその毒を自分で出さなければなりません。
(肝臓は心臓の親にあたりますから、親は子の毒を肩代わりするのですが、やはりいっぱいいっぱいだと、その季節の毒出しをしなければならない臓器は、自分で毒を出さなければならなくなります)
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腎臓で毒が出し切れなかったために心臓で毒を出すことになったのかもしれませんね。
身近に症例があるので、本当なのだと改めて思いました。
何とか肝臓で毒を出しておきたいもの・・・・。
春の毒出しで起こる肝臓にいいものは麦
肝臓にいいものは、麦です。
特に麦茶は一年中飲むのはお勧めだということでした。
(心臓には、あわ、ひえ、きび。肺には米。腎臓には、豆、小豆が良いとのことです)
なるほど、ちょっと心臓から毒出しは怖い感じがするので、私もこれからの季節は麦茶をたくさん飲もうと思いました。
麦茶は夏のものと思っていましたが、寒い季節でも温めて飲めば美味しいですね。
今は、麦茶がフリーズドライで粉状になっていて、溶かして飲むだけという便利なものもありますが、やはり効果的なのは、麦茶をやかんで煮出して作るのが一番だそうです。
温かい麦茶もなかなか美味しいですよ。
麦茶は春先に残っている冬の寒さや冷えを改善してくれる飲み物
麦茶は夏の体温を下げてくれる飲み物なので夏に飲まれることも多いのですが、実は、末端部の体温は下げないのです。
紅茶や烏龍茶のような発酵茶は体を温める作用がありますが、緑茶は発酵茶でないので体を冷やすお茶とも言われています。
冷えとりでは、緑茶も体の毒を出す作用があるので、たとえ体を冷やしても飲むべきお茶とされています。
というのは、緑茶は日本人の遺伝子的に長い間組み込まれているので、体を冷やす性質があっても大丈夫だからです。
麦茶も昔は温かいまま飲まれていましたので、その遺伝子もきっと受け継がれているでしょう。(冷蔵庫もない昔は冷やすものはあまりありませんでした。)
そして、麦茶にはミネラルが含まれ、血圧を下げ、血流をよくなる作用もありますから体が温まるのです。
ですから、麦茶は冷蔵庫で冷やしたものを飲むではなく、温かいままいただくのをおすすめします。