医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法

https://youtu.be/pUK4XWtRPxU

近藤誠医師(1948年~)は、1980年代から、癌の治療に関して基本的に放置すべきという「近藤誠理論」を提唱する医師。2012年には、「乳房温存療法のパイオニアとして、抗がん剤の毒性、拡大手術の危険性など、がん治療おける先駆的な意見を、一般人にもわかりやすく発表し、啓蒙を続けてきた功績」により菊地寛賞を受賞している。


本書は2012年に出版された、近藤医師のベストセラー、かつエッセンスがまとめられたもの。
近藤医師は、従来医師があまり積極的に開示しなかった以下のような主張を展開する。


医者の医療行為・処方する薬の多くは、根治療法ではなく、対症療法である。


検診は基準値の設定次第で“正常”、“異常”が変わる。高血圧や高コレステロールの判断はその典型。


(一般の)病院も製薬会社も健康食品会社も営利団体であり、患者・利用者が存在することによりビジネスとして成り立つ。


癌については、切除をせずに様子を見るという選択肢がある。


一方、近藤医師の過激かつ医学界への敵対的な主張に対しては多数の批判があり、自説にとって都合のいい根拠ばかりを集めてくる、少数のケースを一般法則にすりかえるなどと指摘されている。しかしそれは、薬を使うユーザーにとってはセカンドオピニオンとして、どちらも必要な意見かもしれません。大事なのはユーザーにとって、薬ビジネスの利益ではなく長期でみた効果の真実だと思います。


いざ病気(癌に限らない)になったときに最終判断をするのは自分です。そうしたときに、医者や病院の言いなりにならずに、自分自身で判断できるよう、様々な考え方(近藤誠理論でも反近藤理論でも)を知っておくことは非常に有益です。

 

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